Honey Home Japanブログ

不動産大好き女子が、日本の不動産について自由に語ります

日本の不動産は、なぜ中華系の方々から人気なのか?

こんにちは!Honey Home JapanのHoneyです。

私は、外資系IT企業で勤務しながら、不動産エージェント(宅建士)として、不動産の売買・賃貸の仲介もしています。

また、自分でも不動産投資をしており、現在、7件の不動産を保有しています(現在も拡大中)。
「大好きな不動産を通じて、皆様に幸せをお届けしたい!!!」と思い、日々活動しています。

不動産の売買・賃貸に関するご相談(全国対応します!)や、不動産投資に関するご相談も、お気軽にどうぞ〜☆

 

本日は、「日本の不動産は、なぜ中華系の方々から人気なのか?」についてお話ししたいと思います。

私は、これまで仕事の関係で、約5年半、台湾(台北)に滞在した経験があり、中国語(北京語)が話せることから、台湾の友人や元同僚、香港や中国の友人・知人がたくさんいます。中国や香港にも、出張や旅行で何度も訪れたことがあります。

そういった経験の中から感じた、「日本の不動産が、中華系の方々から人気がある理由」をお伝えしたいと思います。

 

《人気の理由1》そもそも不動産というものに対して、一般人の関心が高い

 中華系の方々には伝統的に、特に男性は「家や車を持っていないと結婚できない」という思想があります(韓国でもそうらしいです)。

また、台湾や中国で戸籍を登録する場合、住所は基本的に持ち家でないとならず、持ち家がない場合は、家主から戸籍登録を認めてもらう必要があります。

中国で、「農村戸籍」と「都市戸籍」の間に格差があり、社会保障など様々な面で都市戸籍の方が有利であることは有名ですが、「都市で住居を買えるくらい裕福であること」が高いハードルになっているわけです。

このことが、台湾や中国の主要都市での不動産価格の高騰に繋がっています。

 

 実際、私が台湾に滞在している時も、台湾の友人や知人、同僚から、「日本の不動産ってどうなの?」「東京の坪単価はいくらくらい?」と聞かれたことが何度もあります。「坪単価なんか考えたこともないわ!」と当時は思ったのですが、「逆に、台北の坪単価がいくらか知っているの?」と聞くと、皆、スラスラ答えてくれました。特に不動産に関心が高い人に限った話ではなく、一般の、ごく普通の方々です(びっくり。。)。

 不動産価格が急激に高騰する社会では、不動産を持っているかどうかが、貧富の格差に直結します。「不動産を持っている人が勝ち」という思想が非常に強いと感じます。

 

《人気の理由2》利回りが高い!かつ品質が良い!

 今は東京の不動産も大分値上がりしてきましたが、それでも同等の不動産で比較すると、台北の方が不動産価格が高いです。80〜90平米ほどの一般的なファミリータイプの物件で、築40〜50年と古く、外観も薄汚れているのに、1億円近くすることはザラにあります。逆に家賃は安く、日本の半分くらいしか取れません。したがって、台北の不動産の平均的な表面利回りは、1.5%と極端に低いです(東京の都心でも表面利回り3〜4%くらい取れると思います。つまり、投資効率は、日本の方が2倍以上良いということです)。

 しかも、台湾の耐震基準は日本のそれと比べて低く、1999年9月の中部大震災を機に改正された新しい耐震基準でも「およそ震度5に耐えられる程度」(日本で1981年まで適用されていた旧耐震基準に相当)です。日本の住宅は、台湾や中国の住宅と比べると全体的に品質が良く、水回りや収納などの設備も使いやすく設計されています。また、国土交通省の推計によると、日本の不動産は平均築年数32.1年で建て替えられており、新しく綺麗な物件が多いです。

 前述の状況は中国や香港でもほぼ同じであり、中国の主要都市の不動産の表面利回りは2%前後と極端に低いです。

 中華系の方々が、日本の不動産に割安感を感じるのは、当然だと思います。

 

《人気の理由3》カントリーリスクが低い

 2020年6月に国家安全維持法が施行されて以来、香港では、海外に移住したいと考える人が急増しました。実際、私の大親友である香港の友人も、昨年イギリスに家族で移住してしまいました。彼女によると、イギリスでは、香港からの移住者が急増した影響もあり、不動産価格が高騰しているそうです。

 また、中国と台湾間で軍事的な緊張が高まる中、特に台湾から、日本を含む海外に資産を逃したい、万が一の際の移住先を確保しておきたい、という人も増えています。

 これらの地域と比較して、日本は、少なくとも現時点では、国際紛争や国内紛争のリスクが低く、安心・安全な国と言えます。地理的にも近いことから、移住先として候補に上がるのも当然と言えます。

 

《人気の理由4》円安の加速

 2023年5月26日のニューヨーク外国為替市場の円相場は、1ドル=140円を超えるなど、最近、円安が更に加速しています。こうした中、元々割安感があった日本の不動産が、更に割安に感じられているのだと思います。

 

《人気の理由5》外国人による不動産投資に規制がない

 これまで述べたように、日本の不動産が魅力的だったとしても、大前提として、国が外国人の不動産投資や購入に規制や追徴課税を設けていたら、外国人投資家は容易に買うことができません(当たり前ですがww)。

 外国人投資家による不動産購入に対する規制(外資規制)を設けている国は少なくなく、例えば、東南アジアの多くの国や、中国、シンガポール、オーストラリアやニュージーランドなどでは、外資規制が存在しています(規制の仕方は国によって様々ですが、割愛します)。

 日本では、不動産投資に関する外資規制がないので、外国人が不動産投資をするのに有利な環境だと言えます。

 

以上、日本の不動産が中華系の方々から人気な理由をまとめました。日本の皆様にとっても、改めて日本の不動産を見直すきっかけになると嬉しいです\(^o^)/